生き方

「知っていれば、できる」ってウソですよね!

往来庵の菊地克仁です。

いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。

いろいろな方々の中には、

「知っていればできる!」

と信じている人が意外と多いことに驚きます。本当にその通りなら、知識さえ積めば、人は何でもできることになります。

日本で初めてセラミックを完成させた時の稲盛和夫さんの話を思い出します。専門書には「それぞれの粉体をよく混ぜて高温で焼く」という表記があったそうです。でも稲盛さんは、いくらその通りにやっても、うまくセラミックにならなかったそうです。

その後、稲盛さんは「粉体を混ぜる」とは、どこまで混ぜれば「混ぜた状態」と言えるのだろう、という視点から、新たな行動を始めたそうです。粉体を混ぜることは、液体とは根本的に違っていたのです。

「よく混ぜる」とは知識レベルのものです。「どこまでやれば混ぜたことになるのか?」は実際に行動してみないとわからないことです。「知っていればできる」という考え方には限界があることがわかります。

少し横道に逸れますが、そういう意味では、TVの政治コメンテーターの方々も似ているかもしれません。彼らは政治の世界をいろいろとよくご存じですが、政治家にはなれません。行動のリスクを伴う政治家より、「知識と言葉」だけで自分の存在意義をアピールできる道を選んでいるのだと思います。話だけを聞いていると、彼らは政治家よりも知的で高い判断力を持っているように見えることもあります。彼らは、誰からも「行動と結果」を要求されることはありません。

話をもとに戻しましょう。多くの方々が「知る=できる」と考えるのは、なぜでしょうか?私は、その原因は子供の頃からの学校教育にあると思っています。つまり、

 知る ➡ テスト ➡ 点数(結果)

という構図が、学生時代に当たり前に出来上がります。これはだれも疑いません。この思考の中には、知った後で「実際にやってみる」という「行動」の入る余地がまったくありません。「行動など一々しなくても、テスト結果さえよければOK!」という思考が刷り込まれます。

このまま社会に出ると大変なことになるワケですが、そこまでは学校では教えてくれません。この学生時代と社会の価値観のギャップの大きさに耐えきれず、心療内科に通い出す方々も多々いるようです。

私も最初に就職したゼネコンの建築現場で、「知っていること」と「できること」は全然違うということを痛感したことを思い出します。現場でモルタルを少しつくることが必要になったときです。私は、砂とセメントと水の適切な配合割合がわからなかったのです。私は建築工学を学んできたのでモルタルの性質や役割は知っていましたが、実際に練って作ったことはありませんでした。その場にいた職人さんに、「しょ~がねえなぁ、監督!」などと笑われながら教えてもらったことを思い出します。

ただ私はここで「何ごとも、現場主義と実務経験が一番だ」などと主張する気は全然ありません。前もって知るだけで、うまくできることもたくさんあります。何でもかんでも行動して経験する必要もないでしょう。

私はこうした想いから、ライフワークとして「それってそうも言えるけど、こうも言えるよね!」という具合に、「言葉とは、知っていれば誰にでも簡単に使える道具のひとつ!」ということを、具体的に様々な言葉と共にお伝えしています。これが私の現在の「行動」です。

「言葉」が変われば、とらえ方が変わり、思考も変わります。日本では古くから、言葉は「言霊」と言われてきましたが、そう呼ばれ続けた意味の深さを感じます。

今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうごいざいました。

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