考え方

「ネガティブは悪、ポジティブは善」って本当ですか?

先日お会いした方と、学生時代の話をしている時です。

彼が、

「実は、今でも思い出したくない学生時代の苦い思い出があるんですよ。」

と話してきました。

学生時代に詐欺に逢ったというのです。

バイトでやっと稼いで貯めた10万円をあっという間に失ったそうです。

20歳前後の若者にとって、その時のショックは計り知れないほど大きかったそうです。

この時以来、彼にとってこの事件は、人生の中で強烈でネガティブな経験の代表作になりました。

今でもこうしてお酒を飲むと、その時の悔しい気持ちや後悔が頭をかすめ、楽しいお酒の場がつまなくなることがあるとのことでした。

15年経っても忘れられないネガティブな話

彼の話をよく聞いていると彼の中では、

「ネガティブは悪いこと・イヤなこと、ポジティブは良いこと・嬉しいこと」

という構図が定着していたようです。

こういった考え方(信じ込み)を当たり前のように、疑ってすらいない人がたくさんいることを私も知っています。

いつからこうした英語とその価値観が日本でも定着したのかは知りませんが、マイナスやプラスの余計な感情が、当たり前のようにそれぞれの言葉にへばりついていることがよくわかります。

ネガティブな経験の意味

私はその場で彼に次のことを聞いてみました。

「その10万円の詐欺被害の後、今までの15年間で同じように詐欺に逢ったことはあったの?」

すると彼は即座に、

「いや、だからそれ以降はないですよ。うまい話には気を付けるようになったので、詐欺には一度も逢っていませんね。」

とのことでした。

続けて、次の質問をしてみました。

「15年前の学生時代の10万円は相当大きなマイナスのインパクトがあったと思うけど、もしその経験をしていなかったら、社会人になってから今までに、同様の詐欺に逢う可能性はあったと思う?」

すると彼は、

「あったでしょうね。確かに今だったら、500万円とか1,000万円という規模でやられたかもしれませんね」

と感慨深げに答えました。

「だとしたら当時の10万円のコストで、その後の15年間、詐欺の被害に逢うことを未然に防げた、ということになりますよね?」

と私が続けました。

「そう言われれば、確かに・・・」

と彼。

「だとすれば、その10万円の詐欺被害って、結局のところ、あなたの人生にとってプラスに働いたことになりますね」

と私。

彼はじっと考えて、

「そう思うとこの経験は、ネガティブで思い出したくもない話題じゃありませんね」

と返してきました。

皆さんもお気づきの通り、彼はもう二度と楽しいお酒の場でこの過去の経験を「思い出したくもない記憶」として位置づけることはないでしょう。

ネガティブなことがプラスに転換

されて働き出したのです。過去の記憶に新たな価値観が上書きされたような感じです。

無意識の中で出来上がっていた「ネガティブ=マイナスの感情=思い出したくもないイヤなこと=悪」という構図が崩れてしまったのです。

「そのネガティブな経験があったからこそ、今うまく行っている自分がいる」

という思考に変わっています。

ネガティブな経験は実はチャンスなのです!

「ネガティブだな」と感じることが起こったら、

「これは今の自分に何を学べと言っているのだろ?」

「どんなチャンスをくれたのだろう?」

と一度考えてみることをおススメします。

これは単純に「何ごともポジティブに考えましょう!」ということではありません。

こうした「言葉」を変えて使うだけで、「ものごと」を見る視点が変わり、思考の軸足が変わり、そしてその先に見えてくるものが全然ちがうものになります。

言葉は「言霊」と言われる所以がこういったところにあると思います。

これは古くから多くの日本人が知っていたことです。

私は、潜在能力ナビゲーターとして、誰にでもある「潜在能力」の引き出し方をお伝えしています。

私は、隠れているご自身の潜在能力についてまったく気がつかず、自分の不得意なことや苦手なことに注力して、一生懸命に頑張っている人たちをたくさん見てきました。

あなたの向かう人生の「目的地」が決まれば、後は潜在能力の持つナビゲーションシステムによって、あなたを自動的にその目的地に連れて行ってくれるでしょう。

GPS機能と同じです。

でもこの大切な目的地をインプットせずに、いきなり走り出してしまう方々が以外と多いのです。かく言う過去の私もそうだったのでよくわかります。

そして、

「とにかく頑張っていれば何とかなる!」

「苦労の先にこそ幸福がある!」

と信じ続けている人もいると思います。こういった方は、おそらく毎日がご苦労の連続だと思います。

誰にでも、もっともっと自分の力を発揮できる場があるのです。

それを発見して活かすのはご自身の考え方次第です。

こうした姿勢にご興味ある方、こちらからお問い合わせください。

今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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