人間関係

「あいつはまだ苦労が足りない」という人の生き方

往来庵の菊地克仁です。

いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。

私がサラリーマン課長時代、期ごとに、部長、次長、課長による部員の評定会議に参加したときの話です。

評定会議の中で、我々複数の課長は、A君にA評定をつけたいとの意見が多数を占めました(高評価からS,A,B,C,D,Eの順です。A評定は上位10%に入る高評価です)。

そのとき、次長が「彼はまだ苦労が足りないからダメだ!」と言い出したのです。

結局、このときの最終評定は部長に任されたと記憶していますが、この言葉の意味、私は当時、何を言っているのかよくわかりませんでした。非常に主観的で曖昧な表現です。

この次長は、単純にA君のことが嫌いだったのかもしれないし、あるいは、我々課長レベルと自分の見識の差を、同席する部長にアピールする効果を狙って、こう言ったのかもしれません。

「あいつはまだ苦労が足りない」

という表現、組織の中では、今でも使っている方がいるかもしれません。この言葉を使っている方は、

「苦労」そのものが「目的」になっている

ということに、気がついて欲しいと思います。

例えば、苦労することもなく上手くいった人を見たとき、この方は「オレは認めない!」なんて言うことも平気です。

なぜなら、「苦労なくして、上手くいくことを認める」ということは、自身の「これまでの人生観や価値観を否定することにつながる」からです。だから苦労せずにうまくいったやり方や理由を、本人に聞こうともしないでしょう。必然的に「苦労する道」しか見なくなります。

つまり、「人生なんて苦労の連続だ!」と言う人は、これからも「その通りの人生を歩むことになる」のです。

「苦労を重ねた先にこそ幸福がある!」「苦労してこそ人生だ!」などというフレーズもありますね。「若い時には苦労は買ってでもしろ!」というのも同じです。

この言葉を信じた人は、恐らくこれからもず~~と苦労の連続になることでしょう。「苦労しなければダメだ!」という信じ込みを、自分の人生を使って実証するだけです。

エジソンが電球のフィラメントの材料を探して千回以上もの実験を続けたとき、稲盛和夫さんが会社に鍋釜持ち込んで、会社に泊まり込みでセラミックを焼き続けたとき、彼らの姿を見た第三者は、「努力したからこそ、この成功があった」と言ったことでしょう。

では本人たちは本当にそう言っていたでしょうか?

「必ずうまくいくと思って無我夢中だった」

のではないでしょうか?「苦労」なんて全然感じていなかったと思います。

同じことをしても、本人が「苦労」と感じることもあれば、そうでないこともあります。だから「あいつはまだ苦労が足りない!」という考え方が、

如何に無意味かということ

がよくわかります。

「手段」と「目的」を取り違えると、とんでもない結果を引き出してしまいます。

こうして当時感じた違和感が、実践心理学についていろいろ勉強しているうちに、その答えを見つけることができました。

あなたも

「無我夢中になれる世界」

を見つけるために、これからの毎日を生き続けてもいいと思います。すると毎日やっていることが、何かを探すための「手段」になります。「本当の自分」を見つけるための「手段」です。

そんな考え方につながる「言葉」があります。潜在能力ナビゲーターとして、これからも多くの方々に、そのコンテンツをお伝えし続けていきたいと思っています。

今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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