人間関係

「過保護の職場環境」は本当にいいのか?

往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

先日TVで
マレーシアのことを
取り上げている番組がありました。

それを見ながら、
昔、
仕事でボルネオ島の
コタ・キナバル市に
住んでいたことを
懐かしく思い出しました。

もう40年近く前の話ですが、
私は現地で、
建築の現場監督をしていました。

今でも、
Google Earthで、
「EPF」または
「KWSP Builging」
で検索すれば、

このビルを
見つけることができます。
敷地面積約26,000㎡以上の
大規模建設工事でした。

この工事現場で、
現場のワーカーが
不注意から事故を起こし
怪我をしたことがありました。

当時の日本だったら
大騒ぎになるような事故でした。

幸運にも、
本人の命に別状は
ありませんでした。

さらに
そのときの
周りのワーカーたちの反応が、
極めて興味深いものだったことを
思い出します。

自分の不注意で
事故ったワーカーに対して、
現場のワーカーたちが口をそろえて、

「おまえはバッカだなぁ~」
「毎日現場にいて何見てんだよ!」
ということを口々に言うのです。

事故に遭ったワーカーを
バカにしている
ワケです。

これは、
単純な話ですが、

「自分の安全は自分で守れよ!」

という意図の裏返しなのです。

大怪我にならずに済んだものの、
日本で同じ事故が起きていたら、
管理者責任者である
元請けのゼネコンが

安全管理義務違反で、
労働基準監督署から、
大きな指導を受けることでしょう。

そのとき、
日本であれば自動的に、

「怪我をした現場労働者は被害者」

という立場が確保されます。

当時のマレーシアでは、
現場監督もワーカーも
みんな安全に注意して
働いている中で、

「事故はお前自身の不注意だろ!」

という意識が
現場ワーカーたちの間で
非常に高かったのです。

だから、
「安全面のコストは
もっと削減しても構わなかった」
などと
言いたいわけではありません。

ここで大切なことは、

「働く者の意識の問題」

だと思います。

最終的には、
「自分の安全は自分で守る」
ということは
当然だと思いますが、

今の日本の職場環境
(建築現場に限らず)は、
少し違ってきているようです。

「何かあれば、
すぐ人のせいにする環境」

「自分で責任を取らない環境」

「屁理屈を言ってでも、
自己正当性を主張する環境」

つまり、

「保護され過ぎた環境」

といったものが、
当たり前のように
なってしまったように感じます。

何かあれば、

「それは会社の責任!」


「(私以外の)〇〇が悪い!」


「元々の計画が甘い!」

といった具合に、

常にその原因を外部に求める姿勢

が強い傾向にあるように
感じます。

だから自動的に、

いつも「私は被害者」

という意識になるのでしょう。

このように、
いつも
「私は悪くない」
という意識でいると、

何かが、
自分の身に起きたとき、
「私はそこから、
何ら学ぶものはありません」

と宣言しているのと
同じことになります。

せっかくの「できごと」が、
何ら「学び」にならないので、
「貴重な情報(経験)」として
自身の中に
蓄積されることはありません。

これを、
「もったいないことだ!」
と感じる人と、

「何ワケのわからんコト、
言ってんの?」

と感じる人がいます。

ここから先は、
その人の「とらえ方」の問題
だと思います。

40年前のマレーシアの建設現場
での様子を思い出しながら、
そんなことを考えてしまいました。

今回も
私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。

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