往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。
今回は、
私の短所についてお伝えしたいと思います。
と言っても、今はそれほど深刻でもなく、でも若いときには、結構深刻な問題だったことです。
私は「自分の足が短いなぁ」と自覚しています。これが真っ先に思い浮かぶ「短所」です。(本来の「短所」とは少し意味が違いますけどね)
私は足の長い人を見ると、それだけで、性別に関係なく「いいよなぁ~」と心の底からウラヤマしくなります。だから若い時には、どう見ても短い足が大きなコンプレックスでした。「スタイルが悪いんだから、どうせ何着てもおんなじだよな!」と思い、オシャレにもほとんど気を配りませんでした。
その後、人生を重ねるにつれて、短い足のメリットについて考えるようになりました。
1.狭いところでも、自由にしゃんがんで休める。あぐらもかける。(同じ機能なのにコンパクトで、折り畳みスペースには不自由しない。)。
2.同じ距離を歩くにも、歩数が多くなるため運動量が増え、健康増進に役立つ(靴裏のすり減り具合は増えるが、これは張り替えれば済む)。
3.小さなバスタブでも両足を伸ばしてリラックスできる。
等々です。
私は20歳頃、電車のドアガラスに映る自分の姿を、何気なく見たときのショックを覚えています。近くで上から見る位置になるので、実際より足が短く見えるのです。今でもそのときを思い出します。おまけに両膝の間に隙間がありました。短くてO脚だったのです。当時は全身を映す鏡の前に立つことなど、本当に稀でした。電車に乗ってからガックリしたことを覚えています。
ただ、「この問題は、自分ではどうすることもできない」とよくわかっていました。それだけに、どうしようもない自分の外見に対する「劣等感」として刷り込まれていったと思います。
次に、私が「ウラヤマシイなぁ~」と思う足の長い人のメリットも考えてみました。
1.スタイルがいいので、どんな服でもよく似合う。
2.立ち姿も、颯爽と歩く姿も、足を組んでも、とにかく格好いい。
3.ズボン生地の長さを活かして、生地の途中を切らずに履ける。
等々です。
でもこのメリットって、自分の外見に対する
「他からの視線」
に焦点が当たっていることに、あるとき気がつきました。つまり、「自分が他の人からどう見えるか?」ということです。
「人は見た目が9割」などと言われます。が、私はある時期から、自分の外見について、「人目を気にする考え方」をやめることにしました。「他人は他人、自分は自分」という風にしたのです。
すると、一生懸命に私の身体を支え、私を運んでくれる短いながらもこの健気な2本の足に、次のような「感謝」と「愛おしさ」が芽生えてきました。それは「一生懸命に働いてくれているのに、形だけ見て劣等感の対象にしちゃってゴメンね!」という気持ちです。
それからというもの、「機能的に十分に優秀だし、これが私の使っている足です。それが何か?」という気持ちになっています。(本当は足の筋肉が結構硬くて、小学校以来、前屈は不得意中の不得意で、機能面では優秀とは言い切れないのすが、ここでは触れません。)
だから、こういう気持ちになった後は、それなりにオシャレもしようと思い始めました。足の長さや形だって、それなりに個性なのです。「どうせ何やったってダメさ!」をやめました。
結婚して40年近くになりますが、女房が私の足の長さを云々言うことはなかったと思います。「どうせ長く伸びることはないし・・・」という諦めの気持ちもあったかもしれませんが、ハッキリ言ってその程度のものです。
「整形外科で足を長くしてもらえるのなら、5センチでいいからやってもらいたいなぁ」
という思いがないわけではありません。が、そんなことに時間とお金使うんなら、もっと他に使いたいものがある、という気持ちの方が強いです。こちらが本音です。そして、きっとこれからも、この順番は変わらないと思います。
今回は本当にとりとめのない話題になってしまいましたが、先般から車いす生活になった母を見ていて、改めて、コンパクトでしっかりと現役で働いてくれている自分の二本の足に、心から感謝したい気持ちになりました。そして、いつまでも大切に扱おうと思いました。
そう考え始めると、実は感謝するのは足だけじゃなく、頭も顔も内臓も骨格も五感を感じる機能も、私を作ってくれている魂も、何から何まですべてが、その対象なんですよね。
これからも、これらの各部位が、最高の性能が発揮できるようにしていこうと思います。今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうごいざいました。
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