「幸福」って？

往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

今回は、
普通は取り上げないような話題に
ついて触れることにしました。

人は誰しも

「幸福」を求めて生きている

と思います。

しかし一体、
「幸福」とは、
どのようなものなのでしょうか。

この問いへの答えは
人それぞれ異なり、
一概に言い切ることは
できないかもしれません。

少なくとも「幸福」とは、
一時的な快楽や満足感だけ
ではないでしょう。

それらは一過性のものであり、
長続きするものではありません。

真の幸福とは、
自分の人生の「意味」や「目的」
を見出し、

それに向かって邁進することで

得られる「深い充足感」を持続すること

なのではないかと思っています。

古来、
多くの哲人や宗教家たちが、
幸福の本質を探求してきました。

ある者は、
「無欲」こそ至高の幸福だと説き、
またある者は、
「慈愛」に幸福の源泉を
見出しました。

しかし、
どの教説も、
究極の答えを見いだせずにいます。

でなければ、
こんなに多くの宗派や宗教が
あるわけがないのです。

「宗教が違うから戦争をする」
などと言うことも、
双方とも、
不完全な教義に基づいているから
争いになるのだと思います。

子供同志は喧嘩になりますが、
大人と子供では
喧嘩にはなりません。

どちらも同レベルだから
争いになるのです。

「幸福の定義」は、
「考え方」とか「とらえ方」の
問題であって、

個人の「価値観や人生観」に
大きく影響を受けると思います。

では、
私たち一人一人は
どのようにして
幸福を掴めばよいのでしょうか。

私はこういったことは、
結局は「灯台下暗し」だと
思っています。

それは、
個々人が、
自分なりの「生きがい」を見つけ、
それに向かって
一生懸命に精進し続けることで
幸福感が生まれると思っています。

時の過ぎるのも忘れて
「熱中してしまうこと」や、
「努力」という気持ちもなく、
やり遂げてしまうことなどに
あらわれていると思います。

仕事や家族、
趣味、
それとも社会奉仕や、
利他のための活動など、

一人一人の価値観に基づいて
見つけた「生きがい」に
邁進する中で、

きっと
「深い充足感や喜び」が
得られるのだと思います。

そして、
そこに「真の幸福の姿」がある
と言えるのかもしれません。

幸福とは、
自分自身の心の内面に耳を傾け、
自分が生きている「意味」や
その「目的」を見つけ続ける姿勢
の中にこそ、

その答えが、
きっと見えてくるに違いないと
思っています。

そう考えると、
自分の心に素直になれば、

誰でも幸福になれる！

ということになると思います。

身体だって、
本来は放っておけば、
健康になっていくものです。

我欲とか、
薬物による一時的な安心感とか、
何か余計なものが
それを阻害しようとするから、
健康を害するのでしょう。

放っておけば、
「身体は不健康になっていく！」
という考え方と、

放っておけば
「身体は健康になっていく！」
という考え方では、
当然その引き寄せる結果も
違ってくるでしょう。

幸福だって同じです。
「得るのは難しい！」
と考えている人と、

「幸福は自分次第！」
と考えている人では、
自ずとその結果も違ってきます。

最後に、
稲盛和夫さんの言葉を
ここに載せたいと思います。

「世の中のことは思うようにならない…
私たちは人生で起こる様々な出来事に
対して、
ついそんな風に見限ってしまうことが
あります。

けれどもそれは、
「思うとおりにならないのが人生だ」
と考えているから、
そのとおりの結果を
呼び寄せているだけのことで、

その限りでは、
思うようにならない人生も、
実はその人が
思ったとおりになっているといえます。
（「生き方」(P.39)）

私のメルマガを
今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。