往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。
先日、ある方から「人生の失敗は、最小限に抑えたいよね」という話がありました。確かにこれは普通の感覚だと思います。
誰でも、失敗はできるだけ避けたいと考えます。失敗すると、目的が達成できないリスクを負うだけでなく、精神的な負担も増え、不快感を伴うからです。周囲の評価や信用が落ちることに、つながるかもしれません。
ここでは、そういった姿勢に対して是非を問うものではありません。
ただ大切なことは、
・その人にとっての「失敗」って何ですか?
・その言葉の裏に、どんな「意味づけ」がされていますか?
ということです。
本田技研工業の創始者である本田宗一郎氏が、ある事業を成功させ、記者会見の場で語ったとされる逸話を聞いたことがあります。
彼は集まった記者たちに向かって、
「キミらは、僕がいつも成功していると思っているんだろ?」
と聞いたそうです。記者たちがみんな一斉に頷いたのを見て、彼はこう言ったそうです。
「キミらの知らないところで、俺は数々の失敗をしてきた。だから今の成功があるんだよ!」
彼にとっての「失敗」とは、「隠したい事実」や「マイナスの出来事」、「信用を失うこと」などではなく、「輝かしい成功を得るための必要なステップ」としての位置づけだったのです。
こうした姿勢を踏まえて、もう一度、「失敗を恐れる姿勢」について考えたいと思います。
「自分が、複雑に組み込まれた機械の歯車のひとつだ」という意識で考えると、「失敗」という言葉のイメージは、キーキー音を出したり、うまく廻らない状態のことかもしれません。
でもその現象が、「なぜキーキー音がするんだろう?」とか、「どうしたらもっとうまくかみ合うのだろう?」ということを考えるチャンスになったと思ったら、どうでしょう。
それは「失敗」ではなく、むしろ「改良する視点」を得る価値あるチャンスに変わります。
マイナスと思われるような出来事も、そのとらえ方次第で、意味が全然異なるものになります。
「最小限の失敗に抑えたい」という発想の中には、「悪いコトは最小限に抑えたい」と同義の意味が含まれています。この発想の前提は、初めから「失敗=悪いコト」なのです。
そんな風に考えてばかりいると、「失敗したことが全部、自分の悪いコトが積み重なって、今の私がいる」という解釈につながってきます。それは本当にそうでしょうか?
その失敗(と思ったこと)があったからこそ、今はその知恵と経験を活かしているとしたら、「失敗=有益な経験」ですよね。ひとつも悪いコトなんかじゃありません。
「すべては、よいことのためにある」
という言葉を聞いたことがあります。私もその通りだと思います。
自分の身に起こることすべてが、「自分にとっていいことだ」ととらえると、見えている世の中の景色が変わります。なぜかと言うと、
自然と未来を向いているから
です。とてもシンプルなことだと思います。
私は、クライアントさんが具体的な言葉や表現を変えてみることで、出来事の解釈を変え、見える景色が変わり、もっともっと「自分らしい人生」に邁進しやすくなるサポート役をしています。
今回も、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
- 「今までいろいろな心理学を学んだが実践できない!」
- 「潜在意識については知っているけど、使えない!」
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