潜在意識

自分の見たい事実をつなげて「真実」にしたい気持ち

明けましておめでとうございます。
往来庵の菊地克仁です。
私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

今年も素晴らしい年となるよう、
心より祈願しながら、
このメルマガを続けたいと思います。
今年もよろしくお願い致します。

さて、
最近いろいろな方と話している中で、
とても強く感じることがありました。
いろいろな「事実」を見ているようで、
実は自分の見たい事実だけを探し回り、
「これが真実だ」と
信じようとする姿勢が結構強いなぁ
・・・ということです。

これは次のような言葉もあります。

真実など本当は聞きたくない人がほとんどだ。自分が信じようと決めたことこそ真実だ、という安心感を常に求めているだけだ。
(アラン・ピーズ)

彼は、
ご存知のようにベストセラーになった
「話を聞かない男、地図の読めない女」
の著者です。

少し具体的な話をします。
例えば、
あなたがあるグループで
「東京近郊で小旅行に行こう」ということに
なったとしましょう。
その中の70%の人たちが「箱根に行こう」
と提案しました。
あなたもその中の一人でした。
その70%の人たちと二次会に行き、
そのうちあなたを含む70%の人たちが、
「箱根には小田急ロマンスカーで行こう」
という提案に賛同しました。
あなたは家に帰って、
家族にどんな報告をするでしょうか?

「うん、みんな小田急ロマンスカーで箱根に行こう!って言ってたよ」

ではありませんか?

このとき、
よく考えて欲しいのですが、
初めの70%の人たちの70%の人たちが
「小田急ロマンスカーで箱根に行こう!」
と言ったことを忘れてしまっています。

70%×70%=49%です。

実は過半の51%の人たちは、
これ以外の考えを持っているのです。
みんながそう言っていたのではないのです。

こういったことはよく起こることです。
これは、

削除・歪曲・一般化

などと呼ばれる現象のひとつです。

自分の考え以外の意見は無意識に「削除」して、
部分的に「歪曲」して解釈し、
「みんなもそうだったよ」というように
「一般化」するのです。

まさに、
自分の信じたい事実だけを見て、
それが「真実」だととらえてしまうことです。
これが我々の中で、
無意識に行わるので厄介なことなのです。
(もちろんこのしくみをよく知っていて、
故意に仕掛けている輩も世の中にはいますが)

世の中に様々な情報がたくさんあることは
とてもいいことだと思いますが、
正直なところ、
その数ある情報の中で、
「真実」に最も近い「情報」はどれなのか
ということは、
結構わかりずらいことだと感じます。
こういった状態は、
随所に多々あるように思います。

大切なのはどんな組織のバイアスも、
そして、
誰のバイアスもかかっていない情報です。

こう考えていくと、
結局、

「それを見抜くのは自分しかいない!」

という自身の姿勢の原点にたどり着きます。

情報が多ければ多いほど、
その「判断力」と「正確性」「公正性」を、
益々求められてくることなるでしょう。

一定の組織などに属していると、
「真実よりも大切なこと」といったことが、
暗黙の中で本当に存在することもあります。

今までの社会経験の中で、
「真実よりも大切なことを守らなければ…」
と信じている人を私は何人も見てきました。
企業による「情報隠ぺい工作」などは、
こうして起こる典型的な事例でしょう。

適正な「ものの見方、とらえ方」について
今年の私のテーマとして再認識しています。
ただ考えるだけでなく、
私の実際の行動につなげていくつもりです。

今年は昨年より、
そして来年は今年より、
もっともっと良い年に、
みんなでしていきましょう・・・♬

まさに各自が、

豊かさを循環させ、富の連鎖を起こす!

のです。

今回も、
最後まで私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。

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