往来庵の菊地克仁です。
いつもお読みいただき、どうもありがとうございます。
先日、クライアントさんの発した「願望」という言葉について、「あれ?ちょっと変!」と感じることがありました。
今回はこの「願望」ということについて、触れることにしました。
この言葉は、未来を望む前向きの姿勢をあらわすものとして使われることが多いようです。私のクライアントさんも「私の願望は・・・」などと話を始めることもあります。
この「願望」という言葉、実は・・・
結構、危険な意味を持つ言葉なのです。
この言葉には、まったく逆の「2つの意味」があることをご存知でしょうか?
ここを間違えると、あなたの望む「願望」とは、まったく別の方向にあなたを導いてしまいます。
1.ひとつ目は、夜空に浮かぶキラキラと輝く「願望の星」です。指差して「それに向かって進んで行こう!」というイメージがピッタリの情景だと思います。
2.ふたつ目は、その願望を満たした先に行くために必要なプロセス(途中経過)としての「願望」です。こちらは夜空に浮かぶ星ではなく、マンホールの蓋のように地べたにくっ付いています。
ひとつ目の様に、「願望」を「夜空に浮かぶ星」と無意識で感じた時点で、「自分はそこにはたどり着けない」という「無意識の前提」に気付ける人は少ないかもしれません。
天空に浮かぶ星とは、意識の深いところで、「いくら追いかけても、そもそも手の届かないもの」という前提が含まれています。「その星に向かって、ワクワクしながら前進し続ける自分が好き!」といったところでしょうか?
だからいつまで経っても、そこに到達することはありません。
なぜなら、到達してしまうと、今感じている様なワクワク感を楽しむことができなくなることを、深いところにある意識は知っているためです。
到達しないで追い続けていれば、いつまでもワクワク感を楽しめます。
「ワクワク感」は使い方を間違えると、意識のステージが上がることなく、同じところでグルグルと回るだけになります。
ではふたつ目の「マンホールの蓋」のように、地べたにその「願望」がある場合はどうでしょうか?
その願望は単なる「通過点」になります。
それは「その先に向かうために踏み越えて行く通過点」という意味です。
ここで言う「願望」は、もっと先にある目的地に到達するために踏み越える「目印」です。単なる通過点でしかありません。こう考えると、その願望に到達しやすくなります。
なぜなら、「願望」が目的地ではなく、踏み越えていくための「手段」でしかないことが明確になるからです。途中を通過するだけなら「それはたやすいこと」として、深い意識は認識します。
世の中で成功した方々から、
「願望を大切にして欲しい!」
という言葉を聞くことがよくあると思います。
彼らの言う「願望」とは、このふたつ目を指しているのです。
だから、彼らは「その願望を満たしたらどうするんですか?」という問いかけに対して、「そうしたらこうするんだよ!」とか、「次はこうなるんだよ!」という風にすぐに答えが出てきます。その次の目的地をきちんと持っているのです。
ひとつ目の意味で「願望」と言っている人は、同じ質問に対して、「望みが叶ったら、改めてまた次を考えますよ・・・」ということ以上は答えられないでしょう。なぜなら自分の「願望」そのものが「目的地」になってしまっているからです。
同じ「願望」という言葉ではありますが、ここでこのふたりの考え方の基準となる
前提部分が全然違う
ということがわかります。
このように「手段」と「目的」を間違えると、自分が大切にしたいと思っていた「自分本来の生き方」から、意識しないうちにどんどんとズレていってしまいます。
もしあなたが、「あなたの願望は何ですか?」と聞かれたら、「○○です。」と答えて構いません。そしてそのとき、心の中で「その○○を満たしたら、私は△△になるんだよね!」と自分に呟いてください。
このとき、その「△△」が今の自分の現状とかけ離れていても、全然関係ありません。
こう表現した時点で、最初に答えた「願望」は、目的地までの途中にある「マンホールの蓋」となり、「とりあえずそのマンホールの蓋は踏み越えておくか!」となります。それでいいのです。
そこには、「本当の目的地に行くために通過する必要があるから踏み越える」という前提が意識の底に生まれ、願望達成が現実化します。
これが、言葉だけを使って自分の生き方に影響を与える考え方です。
「たかが言葉、されど言葉」
ですね。
もし、内容がわかりにくいという場合は、kikuchi@ouraian.co.jp にご質問ください。直接お話をお伺いできると嬉しいです。
今回は少し長くなってしまいました。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
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