往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。
先日ある番組でたまたま、
「捨欲」についてのお話が
耳に入ってきました。
ある宗教家の方のお話だったように
思いますが、
「悟りを得るためには捨欲が必要だ」
という主旨のお話でした。
私はそれを聞いたとき、
「悟りを得たい」という気持ち、
それ自体が「欲」なんじゃないの?
と思いました。
もっと言えば、
「欲を捨てたい!」というのも
「欲」ですよね。
このお話を聞きながら、
「この方は、
一体何を言っているのかなぁ…?」
と頭の中は…???でした。
多くの場合、
「欲」というと「我欲」
を指す場合が多いように思います。
自分のための「欲」です。
これは、
「自分さえよければそれでいい!」
「社会や環境・他人のため?
そんなの私には関係ないし!」
という言動や姿勢にあらわれます。
でも一方で私は、
異なる「欲」
もあると思います。
「人々をもっと幸せにしたい!」
「より正確に真実を伝えたい!」
「良い社会に変えていきたい!」
というのも「欲」ですよね。
これらは先ほどの、
「利己」を目的とした「我欲」とは違い、
「利他」を目的とする「欲」と言える
かもしれません。
だから、
単純に「欲を捨てよう!」というのは、
片方の、
「我欲」の話題しか取り上げていない
ということがわかります。
では逆に、
利他の精神があれば、
つまり、
「世のため人のためなら、
本当にそれだけでいいのか?」
というと、
それはそれで不十分
だと思います。
その利他のためになる行動が、
持続させた方が良いものであるならば、
自分にとっても、
良いものでなければなりません。
これは、
近江商人の言っていた
「売り手良し、買い手良し、世間良し」
の「三方良しの原理」です。
良いことを持続させるためには、
自分にとっても、
それが良くなければ、
継続させることができなくなります。
無理が生じてやがて破綻します。
良いことであれば、
持続させたいと思うのは、
当然のことでしょう。
事業で考えるなら、
「適正な利益を得ることの意味」
がここにあると思います。
より広く、
より早く、
より健全に、
良いことを世に広めるためには、
その行為に再投資して、
健全に継続をさせるための
適正な利益の確保
が必要です。
つまり、
はたから見ると「我欲」を満たしている
ように見えることでも、
本質は異なることもある
と思います。
ただ、
世の中では、
この逆の行為が多過ぎる
ように思います。
綺麗ごとを言って相手を騙し、
高額のお金を払わせ、
不正に受け取った金銭を、
我欲を満たすことだけに使いまくり、
後は、
お金を払った人たちに向かって、
後ろ足で砂をかけて逃げる、
という詐欺行為です。
「いつから日本もこうなったのだろう?」
と感じる反面、
こうした詐欺行為は、
昔からあった話でもあります。
だから、
こうした輩が横行しているのは、
今に始まったことではないのかも
しれません。
ただどんな世の中になったとしても、
少なくとも一つだけ言えること
があると思います。
それは、
「利他の精神」を大切にする人が増えれば、もっと良い社会になる
・・・ということです。
「欲」を捨てるなんてこと、
私は全然必要ないと思っています。
「我欲」だって、
それなりにエネルギーを生むので、
必要なことだと思います。
ただその「我欲」にも増して、
「利他に対する欲」
に基づく行動をする人が
増えれば、
もっともっといい…
と思います。
結局そうした「利他」の姿勢が、
その人の「生き方」を決めていく
とても大切な要素になるのだと思います。
「人の喜びが自分の楽しみとなるものが、最も尊い」
・・・とは、
あの哲人と呼ばれた中村天風師の言葉です。
今回も、
最後まで私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。
- 「今までいろいろな心理学を学んだが実践できない!」
- 「潜在意識については知っているけど、使えない!」
- 「もっと自分らしく生きる世界がある筈だが、わからない」
- 「私はこんなもんじゃない筈だ!」
- 「もっと新しい自分に変えていきたい!」
- 「もっと自分を好きになりたい!」
このような方を対象に、オンラインセミナーとオンラインorリアルの個別セッションの2ステップで、潜在能力を引き出す方法をお伝えします。
不器用な人でも2日間で
【成功体質】になれる体験セミナー
人間であれば誰もが持っている「自分だけの潜在能力」を引き出し、
1. ビジネスと私生活を両立しながら
2. 人間関係に悩むことなく
3. 目標や願望を実現できる
そんな“最高の人生”を送る方法とは?
※別途個人セッションを含むプログラムのため、ご参加いただける人数が限られています。興味がある方は、今すぐ席の確保をお願いいたします。