往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。
突然ですが、向かい風の中でも、ヨットはその目的地に向かって移動することができることを知っていますか?(向かい風に向かってジグザグに前進できます。)
私はこの話を聞き、さらにその動画映像を観たとき、
「これはスゴイな!」と思いました。
大海原には様々な向きから風が吹いています。これは、その風を巧みに操り、「どの風も自分が前進するために有効に使う」ということです。(ヨットを操っている人にとっては、当たり前のことだと思いますが・・・。)
人生の中でも、帆の張り方を一定の向きに固定しておいて、自分の背中を押す風は利用するけど、それ以外の風は無視する、ということをしている人は意外と多いように思います。
どこから吹く風でも前進するエネルギーに使うことができるとわかったら、この人はいろいろな向きの風を利用しようとするでしょう。
私は、様々なところから吹いてくる風を利用するこの「帆の張り方」が、私たちが普段使っている「言葉」と一緒だと思っています。ここで言う「言葉」とは、
ものごとの「とらえ方」のことです。
ひとつの事柄について表現するときに、どれだけ「別の表現」「別の言い方」「別の言葉」で言うことができるか、ということです。視点を変える、とらえ方を変えるということです。「これって、そうも言えるけど、こうも言えるよね」という感覚です。
だからといって、ここでいきなり「ポジティブな言葉を使おう」などということではありません。ポジティブな言葉は危険性をはらんでいることがあるため、取り扱いには特に注意が必要です。
ポジティブな言葉に秘められた危険性とは?
例えば、「私はできる!」と声に出していればいずれできるようになるんだ、と信じて、この言葉を連呼する人がいます。
なぜこんな言葉を連呼するのでしょうか?それは心の奥深いところで「できない」「難しい」と思っているからです。これがこの言葉の裏側にある「前提」です。
「言葉の前提」=「思考」です。
ナポレオン・ヒルが言うように、
「思考は現実化する」のです。
つまり一見ポジティブに見えるこうした言葉を口から出し続けていると、「できない状態」「難しい状態」が現実化する、ということです。どんどん強い精神力や根性、気合の必要な世界にのめり込んでいくことでしょう。
話を元に戻します。
ここでお伝えしたいことは、ある事象に対して「こうも言えますよね!」という姿勢を持って、柔軟な「考え方」でそのとらえ方を工夫してみる、ということです。
例えば、あなたの目の前に「嫌だな!」とか「嫌い!」と感じる人が現れたとしましょう。
「自分の中の嫌いな部分」を具現化している人を見ると、私たちはその人のことが嫌いになります。自分の中にその特性の片鱗もなければ、好きにも嫌いにもなりません。
なぜなら、自分の中にない部分は理解ができないからです。
「嫌だな」という人が目の前にあらわれるということは、自分の中にある
「どの部分」を嫌だと思っているのだろう?
と自分に気づかせてくれるチャンスでもあります。その人があなたの目の前で身をもって提示してくれたチャンスなのです。これを避けていたら、自身の内側を直視することもなく、自分の隠れた一面に気づくこともないでしょう。
こう考えると、自分に起こる様々なことも、自分なりに有効に使えることがわかると思います。
言葉でそのとらえ方を変え、意味づけを変える
つまり
帆の向きを柔軟に変えて、どんな風も前進するためのエネルギーに活用する
ということです。
こうした言葉の使い方は、様々な場面に活かせるものです。「それって、こうも言えるよね!」と言うことを知っていれば、誰にでもできることです。この方法は、根性や気合、強い精神力などを全然必要としないことも大きな特徴です。
私のセミナーではこうした考え方や具体的な言葉についてお伝えしているのですが、そんな中、受講生の方から「運命の風」(エラ・ウィラー・ウィルコックス氏作)という詩について教えていただきました。最後に挙げておきます。
ある船は東に進み、またほかの船は同じ風で西に進む。
行くべき道を決めるのは疾風ではなく帆のかけ方である。
海の風は運命の風のよう。
生涯という海路を辿るとき、
ゴールを決めるのは凪(なぎ)か嵐ではなく、魂の構えだ。
今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
- 「今までいろいろな心理学を学んだが実践できない!」
- 「潜在意識については知っているけど、使えない!」
- 「もっと自分らしく生きる世界がある筈だが、わからない」
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