「第二の人生」こそが「本番の人生！」という考え方

往来庵の菊地克仁です。

いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。

先日、信託銀行時代の同僚が久々に私のオフィスに遊びに来ました。彼は今まで、出向先も含めると数社の不動産会社での勤務経験があります。彼は数年前に引退し、その後は何もせずにいました。地元の町内会とか老人会で、結構忙しかったようですが・・・。

「ぶらぶらしているなら、ウチで仕事しないか？」と信託時代の先輩からのお声がけで、この秋から、その方の経営する小さな不動産会社に勤めることになったそうです。

週三日で、勤務時間は朝9時半～16時半、休憩時間は2時間といった好条件です。とても気楽な顧問稼業です。

が、彼が何となく満足しているようには見えなかった私は、次の様な質問をしてみました。

「もしも今、目の前に今から35年前の若かりし自分がいるとするだろ。その若い頃の自分は、目の前にいる今のあなたに、どんなことを聞いて、何を教えて欲しいと考えると思う？」

すると彼は、

「いや～、そりゃぁ不動産実務やスキルについて、何でも教えてくれるんだったら、いろいろ聞きたいことがあるさ！」

とのことでした。今の彼は、いろいろな立場や職場での35年以上に及ぶ豊富な不動産実務経験があり、不動産に関することであれば何を聞かれても、大抵のことなら答えられるのです。

私から、

「そうやって誰にも聞けずに悩んでいる若い不動産業者が、今でも大勢いると思わないか？」

と聞きました。彼から、

「確かに若い頃の自分のように、不動産の世界でいろいろ悩んで困っているヤツ、いるだろうなぁ～」

とのことでした。

私は、「朝9時半～16時半で週3日の顧問もいいけどさぁ・・・」という言葉に続けて、

「そういう若者たちに、自分の経験や専門知識を伝えることを考えたとしたら、どう思う？」

と聞いたところ、

「そりゃ～楽しいだろうなぁ…」

との第一声に続いて、「実は以前の会社でも、講師役として若手社員に様々なことを教えていたことがあったんだよ」との話が出てきました。

「だったら、これからも自由にどんどんやったらいいじゃないか！」

と声がけをしました。

勤め始めた会社の社長からは、会社に迷惑をかけなければ、好きなことをしていいと言われているそうです。彼は「それ、本気でやってみようかなぁ・・・」という気持ちになりました。

「以前の経験から、教える内容はA4サイズ4～5枚のものですぐに作れる」とのことだったので、そのプログラムを次回会うときまでに作ってくることになりました。これからプロ向けの専門性の高いテキストを作っていくことになりそうです。私も以前、不動産事業に関わっていたことのがあるので、少しは意見交換もできるかもしれません。

今はコンテンツさえしっかりしていれば、リアルでも動画やZoomでも、伝え方はいろいろあります。求めている人がいる以上、その期待に応えることのできるホンモノが生き残る時代です。彼の顔に、ちょっとイキイキとした目の輝きが見えました。

年齢や性別に関係なく、誰でも自分の経験を活かして、