人間関係

「言ったもん負け」の社会って、一体何なんですか?

往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

最近、
大手メーカー系企業にお勤めの方々に
お目にかかってお話する機会が、
何度かありました。

いろいろ話している中で、
彼らの口から、
「共通する言葉」
が出てくることに
気がつきました。

それは、

「言ったもん負け」

と言う言葉です。

 

以下のような
普段の職場環境での教訓から
生まれた表現のようです。

担当者:「〇〇という新しい提案を
したいのですが…」

(上位者への提案内容説明後…)

上位者:「それいいねぇ、
じゃあそれ、キミがやってよ!」

担当者:「え!?私がですか…」

上位者:「そうだよ。
言い出しっぺだろ…頼むよ!」

担当者:「ただでさえ忙しいのに、
余計なこと言うんじゃなかった」

(それを横で観ていた先輩が一言)

先輩社員:「この提案が、
もしも失敗したら、

オマエの責任になるんだぞ!
そんなこと、
ちょっと考えればわかるだろ。

提案なんかしてバッカだなぁ」

これが「言ったもん負け」の世界です。

元々日本には、

「言ったもん勝ち」

という言葉がありました。

「アイデアや新たな提案を、
他者よりも早くしたもん勝ち」
という文化です。

日本が、
高度経済成長期の真っただ中にいる頃、
この言葉は、
多くの企業や職場で、
使われていたように思います。

それがいつの間にか、
「逆の表現」に
代わってしまいました。

恐らく、
日本の経済成長の鈍化と共に、
「提案して何かを変える価値」
より、

「今のまま変わらない状態を、
維持し続ける価値」
を大切にする姿勢に
大きくシフトしたことが、
うかがえます。

恐らくバブル崩壊後の、
1990年代前半頃から

社会の価値観が変化したのです。

 

「失われた30年」
などと言われますが、

つまりこの30年間で、
「チャレンジ精神」より、
「目先の安全策」を
求め出したのです。

新しいことに、
チャレンジしようとすれば、
失敗はつきものです。

ところが、
「失敗を許さない企業文化」
「失敗する余裕がないと思う環境」
がじわじわと、
企業や社会の標準と
なり出したのでしょう。

でも、
新たなことによる失敗を恐れて、
チャレンジしないことが、

やがては、
どれほど大きな損失となって、
将来その企業の負担になるのか

ということは、
誰でもよく知っていると思います。

なぜなら、
時代は、
どんどん変化しているので、
組織も個人も、
常に変化を求められている
からです。

そうは言いつつも
現実的には、
チャレンジしたことで起こる

失敗の「マイナス評価」

を恐れる風潮が強まり、

パイオニア精神があったとしても、
それ以上は、
怖くて前に進めないのでしょう。

こんな状態を、

我々はいつまで続けるのでしょうか?

 

以前の日本企業のように、
「言ったもん勝ち!」
「やったもん勝ち!」
の活力と変化対応能力の高い
外資系企業が、
日本で席巻する頃、

既に、
日本の企業は、
もう後戻りができなくなっている
ことも考えられます。
(既にそうなってしまっている、
という指摘も一部にはありますが…)

ここで、
勢いのある外資系企業の悪口を
言う気はありませんが、

このままいくと、
日本の優秀な大手メーカーが、
世界中の企業から、
「優れたOEMメーカー」
との評価を受けるようになる日も
そう遠くはないかもしれません。

「それでも儲かりゃいいだろう!」
という考え方も
あるかもしれませんが、

私は、
これからの日本の産業を考えるとき、
そんな状態を、
想像したくありません。

「一体オマエは何様だ?」
と言われそうですが…、

今後は、
ときどきですが、
このメルマガでも、
歪んでしまった企業活動や、
働く社員の意識改革についても、
触れていこうと思っています。

みんなで、
これからの日本を、
もっともっと豊かな国に
していきたいと思います。

今回も、
最後までおよみいただき、
どうもありがとうございました。

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