往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。
先日、
あるご結婚前の方と
お話する機会がありました。
「大恋愛の末に結婚したい！」
とのことでした。
これ自体、
全然おかしなことではないと思います。
多くの方々がこう考えて、
ご結婚されているのかもしれません。
ではなぜ、
年間でご成婚される数の
3分の１以上のカップルが
離婚するのでしょうか？
（1年以内に離婚するという意味
ではなく、
成婚数と離婚数の比較です。）
相手のことは、
結婚前は両目でよく見て、結婚後は片目は閉じなさい。
と言う言葉、
あなたも聞いたことがあると思います。
多くの場合、
これと真反対のことをしているようです。
「こんな人だと思わなかった！」
とか、
「私、あなたが信じらんない！」
などと相手に向かって
罵声を浴びせることなども
あるかもしれませんが、
それは、
冷たいことを言うようですが、
事前にそれだけ相手を見ていなかった、
という証でしかありません。
こうした不幸なことを避けるための
昔からの知恵として、
女性を見るときはその母親を、
男性を見るときはその父親を見ろ
などと言います。
年齢的な外見の差はともあれ、
将来はいずれそうなるから、
ということだそうです。
また本人の友達を見ることで、
大体のことはわかるでしょう。
昔から言う「類は友を呼ぶ」です。
ではなぜ、
こんな簡単なことができずに、
結婚してしまい、
後悔する人が3割以上も
いるのでしょうか？
大抵の場合、
相手を好きになると、
相手の一部分だけが
突出して見えるようになります。
自動的に、
相手の全部は見えにくくなります。
何か相手の違和感に気がついても、
「まあ些細なことだし・・・」
などとたかをくくって、
そのまま忘れてしまいます。
この些細な差が、
同じ屋根の下で暮らし出すと、
明確な差としてあらわれてきます。
例えば、
「お互いの親に対する対応」の違い、
「お互いへの愛情表現」の違い、
「子供の教育方針」の違い、
「家庭と仕事に対する姿勢」の違い、
「家族への愛情表現」の違いなど、
いくつも出てきます。
どちらかが主張を諦めれば、
そのまま、
丸く収まるかもしれませんが、
双方が姿勢を譲らないと、
戦いに発展します。
夫婦喧嘩がエスカレートして、
「性格の不一致」などの理由で、
最悪の場合、
離婚することもあります。
離婚は、
とてもエネルギーを消耗するので、
できれば奨励はしたくありません。
以前、
ある人生経験豊かな人生の先輩から
教えていただいた名言があります。
それは、
「恋愛は好きな色、結婚は似合う色」
という言葉です。
この表現は、
「恋愛」の延長線上に、
必ずしも「結婚」が来るとは限らない、
ということを示唆しています。
「好きな色」は、
自分だけで決められます。
「似合う色」は、
バイアスのかかっていない
他人の目の方が、
正確に見えることもあるようです。
自分では、
「似合うと思うんだけど・・・」
と思って買った服が、
本当に似合っているかどうかは、
本人にはわからないこともあります。
昔のように、
双方の家庭を知るお仲人さんが
お繋ぎした夫婦は、
恋愛結婚した人よりも、
離婚率は少ない
という話を聞いたことがあります。
（統計的な証拠はありません）
一方で、
こんな話も聞いたことがあります。
10年間同棲して、
その後結婚し、
1年で別れた夫婦です。
同棲時代の二人は、
お互いに好き勝手に
やっていたそうです。
結婚後、
夫が子供ができたときの将来を考え、
「二人で少しづつ貯金しよう」
と言い出したのです。
妻の方は、
そういった発想が、
彼になかったから夫に選んだので、
一気に熱が冷めたそうです。
私は基本的には、
夫側の意見に賛成なので、
彼のためにも、
内心、
別れてよかったと思いました。
10年間同じ屋根の下にいても、
同棲から結婚という立場が
まったく変わることで、
お互いにわからないことが
まだまだたくさんある、
ということが
よくわかるエピソードだ
と思いました。
今回も最後まで、
私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。
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