往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。
先日、60歳定年を迎え、今の会社に残ることなく、知り合いから紹介された新しい会社で、第2の仕事人生を始めようとしている方にお目にかかる機会がありました。
新しい会社から彼は、今までの経験と功績を認められ、その会社の既存顧客の中で最も大切なVIP顧客の対応について、期待されているお話をいただいたそうです。
話を聞いているうちに私は、
彼が大きな勘違いをしていること
に気がつきました。
その会社の既存顧客なので、以前のようにあくせくと新規顧客開拓のための営業活動に明け暮れることもなく、関係を維持するだけなので楽でラッキーな職場だと彼は思っているのです。
まさにこれは、
サラリーマン感覚を延長した発想そのもの
です。
私から彼に、以下の話をしました。
1.大まかに言って、自分の年収の1.4倍が会社側負担の経費となる。その経費の2倍以上の利益が出せないと、突然クビになる可能性があること。
2.既存のVIP顧客への営業は、通常の新規営業活動と違い、新しい知識や様々な社会動向についても相当熟知しておかないと、お客様からの話題についていけず相手にもされなくなり、信頼関係が築けなくなる可能性があること。
3.通常の新規顧客開拓とは全然違うノウハウが必要になるため、個人事業主になったつもりで、一から必死に自分を磨いていかないと、全然結果が出せないことが予想されること。
4.「これらのことができない人」とわかった時点で、既存のVIP顧客は離れ、今の会社にはいられなくなる恐れがあること。
5.会社は、今までの経験や知識の集大成としての「結果」しか求めない、ということを肝に銘じておくこと。これは年齢的に仕方のないこと。
等について指摘をしました。
「今までのように、努力すれば認めてくれる仲間や上司がいて何とかなる、といったサラリーマン感覚の染み付いた生活とは全然違う」ということです。
これは卑近な例で言えば「土、日、休日はお休み、ということではない」ということでもあります。VIPの方々は、こうした感覚を持っていないことが多いためです。「気楽でのんびりした顧問生活のようなものが待っている」などと考えていたら、その会社で1年すらもたないかもしれません。
様々な「しがらみ」を優先して、利益の出せない人でも雇っておくだけの余裕のある会社はあります。でも大半はそうではありません。自分に良いように一方的に、そして楽観的に考えてのんびりしていると、思わぬところで「落とし穴」にスポッとハマって、這い上がれなくなることもあります。
雇う方は、最初は結構甘い言葉をかけてくるものです。でもこれは雇用関係が始まると一変します。
雇った後で、会社の期待する結果が出せないとわかったら、手の平を返したように冷遇してきたという例も知っています。そもそも会社は、高齢者を教育しようなどとは初めから思っていません。本人の出す「結果」だけを見て、満足いかなければ切り捨て、次の人に入れ替えるだけです。
こうなってくると、
サラリーマン意識は、百害あって一利なし
なのです。
簡単なことですが、身に付いてしまった習慣はなかなか直せないものです。「嫌な経験をする前」に、わかってもらえたらいいと思いました。
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