人間関係

「申し訳ないけど・・・」という言葉の2つの意味

往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

先日、
ある方とお話をしている中で、
あることに気がつきました。

この方は、
話の途中で、
私にこう言ったのです。

「申し訳ないけど、
私の人生は幸せ続きなんですよ!」

このとき私は、
「申し訳ないけど・・・」
という言葉には
意味が2つあると感じました。

【その1のケース】
「申し訳ないけど、
今日、
間に合いそうにないんです。」
というもの。

これがこの言葉の
正しい使い方だと思います。

相手をおもんばかると同時に、
謙虚に謝罪する姿勢で、
主旨を伝えようとしていることが
よくわかります。

【その2のケース】
最初にあげたような
「申し訳ないけど、
私の人生は幸せ続きなんですよ!」
というもの。

「申し訳ないけど…」という表現
そのものは、
【その1のケース】にあったように
低姿勢で謙虚さを感じさせる言葉
です。
あるいは、
謝罪の意をあらわす言葉でもあります。

ですが、
こうした【その2のケース】
のような言い回しに、
違和感を持たれる方も
おいでになるのではないでしょうか?

【その2のケース】を
口にした方のホンネは、

「世の中の多くの人たちは
苦労に苦労を重ねている割に、
ロクな結果も出せずに、
不幸な人がたくさんいますよね。

そういう方々には
本当に『申し訳ないけど』、
私は幸せ続きなんですよ!」
と言っているワケです。

そこには、
へりくだった謙虚な姿勢など
まったくないことが
よくわかります。

「どうですか!
幸運続きの私って
スゴイでしょう!」

と言っているのです。

違和感を持たれた方は、
このへんの微妙な文脈のズレを
感じたのでしょう。

ここで問題なのは、
こうした自分の中にある
「ホンネ部分」
まったく気づかず、

へりくだった謙虚な姿勢を
あらわすの言葉さえ
口に出していれば、

それで、
何の疑問も持たない、
という感覚でしょう。

例えば、
他にこんな例もあります。
・「申し訳ないけど、
ウチの息子は東大生でしてね…」
・「申し訳ないけど、
今の会社や上司に、
私はスゴク恵まれているんです。」
・「申し訳ないけど、
ウチはよくできた女房(夫)でして」

こうした表現のウラにあるホンネは、
・「おたくのお子さん、
確か東大生じゃなかったよね。
申し訳ないけど、
ウチの子は優秀なんで
東大生なんだよね!」

・「あなたは酷い会社にいるんですね。
申し訳ないけど、
ウチはいい会社なんですよ!」

・「それはひどい女房(夫)ですね。
申し訳ないけど、
ウチはいい女房(夫)なので…」

と言っているワケです。

そこには、
「申し訳ないけど」という
この言葉が本来持っている
「低姿勢で謙虚な姿勢」など
微塵もないことがわかります。

この言葉を使った本人も
そのことに、
気がついていないこともあります。

意味もわかった上で、
あえて、
故意に使っている人もいます。

「じゃあ、なんて言えばいいんだよ?」

とお感じの方も
おいでになるでしょう。

それは・・・、

「お陰様で・・・」

でいいのです。

・「お陰様で、
 私の人生は幸せ続きなんですよ!」

・「お陰様で、
 ウチの子が東大生になりましてね。」

・「お陰様で、
 私の勤める会社はとてもいい環境で」

・「お陰様で、
 ウチの女房(夫)には
 満足しているんですよ!」

この表現には、
「謙遜さ」だけでなく、
ご自身の周囲や相手、
社会への「感謝の意」も
感じさせます。

この言葉を聞いた側も、
何ら違和感を持つことは
ないでしょう。

 

逆に言えば、
こうした「何でもない言葉」
ではありますが、

「言葉の前提」を知る

ということは、

低姿勢で謙虚な意味を持つ言葉
を使っていながら、

本心では、
まったく別のことを
考えている相手のことが、

すぐにわかるようになる…

ということなのです。

とても極端な表現になりますが、
「天使の衣をまとった
悪魔の姿が、
その言葉の裏側に、
透けて見えるようになる!」
ということです。

このメルマガを
お読みいただいている方には、
是非、
ここであげた
【その2のケース】の表現は、
注意して使っていただきたいと
思います。

なお、
逆に、
こうした表現を使っている人が
あなたの目の前にあらわれたとき、

その人のために、
あえて
「その点を指摘する」のか、
「黙ってやり過ごす」のか、

それは、
その相手とあなたの関係を考えて
ご自身でお選びください。

「あなたは今、
『申し訳ないけど』って
おっしゃいましが、
私のどこに
謝罪をされたんですか?」

なんていう質問もありでしょう。

ただ、
ここで注意して欲しいのは、
「心の内側」を指摘されて、

「感謝したり、喜ぶ人ばかりではない」

ということです。

ただ一つ言えることは、
言葉の持つ「前提」を知ると、
我々の視野が広まることは
間違いなさそうですね。

今回も、
最後まで私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。

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