往来庵の菊地克仁です。いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。
先日、私のことろに来たクライアントさんが、非常に興味深いお話をしてくれました。
身長高めの中学1年生になったお嬢さんが、校内でバレーボール部監督兼コーチをしている体育の先生から、「キミはバレーボールに向いてると思うよ。バレーボール部に入って活躍してみないか!」と声をかけられたそうです。
「先生が言うんだから、きっと私、バレーボールに向いているんだろうなぁ・・・バレーボール部に入ろうかなぁ」
と親に話したそうです。それを聞いた母親が、何かに引っかかようで、私に「部活を決めるときって、そういうもんですかねぇ?」と聞いてきたわけです。
こういった問答は、学校に限らず、社会の中でも日常茶飯事かもしれませんね。
こんな会話に慣れてしまうと、
「純粋な考え」に対抗した「大人の智恵」
が、あなたの思考の中に、知らず知らずのうちに静かに染み込んでいってしまうことに、気がつくことはないかもしれません、
ここで言う
「大人の智恵」
とは、
「どうせ同じ時間、練習するなら、向いていることをやった方が、よい結果を生みやすいし、有利だよ!」
というものです。基本的に、ものごとを「効率性」でとらえる思考法です。それを成し遂げるための「努力」や「義務」の話題に発展することもあります。世の中では、一般的で標準化された考え方かもしれません。
では、
「純粋な考え」
とは何でしょうか?それは
「それ、本当にやりたいの? 好きなの? 興味あるの?」
という「モチベーション」に焦点を当てた姿勢の話です。こうした姿勢は、一部の方々にとっては当たり前ですが、多くの方々にとっては、「純粋過ぎて常識的ではない」と考えることもあるようです。
バレーボール部に誘われたこの子も、このままの思考を持ち続けていけば、自然と「ものごとを効率的に考える」という習慣に陥ることでしょう。
この親御さんにはこの娘さんに、
「本当にバレーボールやりたいの?好きなの?興味あるの?」
とまず聞いて確認してくださいね、とお願いしました。さらに、
「それを決めることを目的に、バレーボール部に入って活動することは、とてもいいことだと思いますよ」
とも付け加えました。そして、
「入部後に、本人がバレーボールは好きじゃない、とわかったら、いつ辞めてもいいよ、と告げてあげてくださいね」
ともお願いしました。
「何ごとも初志貫徹、一度決めたことはやり遂げろ!」という姿勢が大切な場面も、確かにあると思います。が、その現場に実際に身を置いてみて、初めて見る「風景」や「気がつく状況」というものもあります。
それがわかった時点で、「本当は私はどうしたいの?」と改めて自分に問い直し、目の前にある選択肢を選べばいいだけです。純粋な姿勢でいいのです。
世の中には、途中で現状を見抜いた本人が思考を変えないよう、いろいろと裏で防御策を講じたり、他の選択肢をカムフラージュしたりすることに長けた組織などもあります。すぐに根性論を持ち出すところなどもあるかもしれません。
私は、一般的に行われている
「努力して義務を果たす素晴らしさ」
を教えることも大切なことだと思っています。
ですが同時に、自分の中に湧き出る
「モチベーションを大切にする生き方」
についても、もっと堂々と教えてもいいと思っています。
「義務」と「モチベーション」の両者を、もっとよく知ることで、「生き方」を自分で選びやすくなるでしょう。その人の人生は、
そもそもその都度、本人が自由に選ぶもの
です。最初から選択肢を片方しか与えられず、「義務さえ果たしていれば、それでいい」という考え方に、「大人の智恵」で誘導するのは、そもそもフェアではありません。
そんなことを感じさせるエピソードでした。今回も最後までおよみいただき、どうもありがとうございました。
- 「今までいろいろな心理学を学んだが実践できない!」
- 「潜在意識については知っているけど、使えない!」
- 「もっと自分らしく生きる世界がある筈だが、わからない」
- 「私はこんなもんじゃない筈だ!」
- 「もっと新しい自分に変えていきたい!」
- 「もっと自分を好きになりたい!」
このような方を対象に、オンラインセミナーとオンラインorリアルの個別セッションの2ステップで、潜在能力を引き出す方法をお伝えします。
不器用な人でも2日間で
【成功体質】になれる体験セミナー
人間であれば誰もが持っている「自分だけの潜在能力」を引き出し、
1. ビジネスと私生活を両立しながら
2. 人間関係に悩むことなく
3. 目標や願望を実現できる
そんな“最高の人生”を送る方法とは?
※別途個人セッションを含むプログラムのため、ご参加いただける人数が限られています。興味がある方は、今すぐ席の確保をお願いいたします。