人間関係

「ひよこ食い」って言葉、知ってますか?

往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。

随分前になりますが、
私はこの「ひよこ食い」という言葉を
耳にしたことがあります。

決して、
「ひよこ料理」の話ではありません。

実際にある団体の、
主催者側にいる「ある方」のことを指して、
そう呼んでいる方々から聞いた話です。

「あの人さぁ、
 ひよこ食いする人だよ!」
という風に使います。

その方は、
「起業支援コンサルタント」
を名乗っていたそうです。
(最近の様子は知りません)

この方の狙っていたターゲット層は、

会社を辞めて独立したばかりの人たち

です。

つまり、
起業したばかりで、
今後の先行きに、
不安を抱えている人たちです。

実際に試行錯誤して苦労する前に、
できれば頼りになるコンサルタントを
探しているような
よちよち歩きの「ひよこ」
のような方々です。

正確に言えば、
この方のターゲットの中には、
今の会社を辞めて、
将来起業を目指している方々も、
含まれていたようです。

彼ら「ひよこ」たちの共通点は、
会社を辞めたばかりなので、
まとまったお金を
手にしていることが多いことです。
退職金です。

それ以外にも、
サラリーマンの場合、
起業に向けて、
こつこつ貯めた預貯金があることも
容易に想像できます。

そういった方々の不安を
一緒に解決するような姿勢で近づき、
言葉巧みにお金を巻き上げるのです。

これが、

「ひよこ食い」です。

大体が、
この被害にあった「ひよこ」たちは、
「計画したビジネスに無理があった」
「自分の事業計画が不完全だった」
「ターゲティングが甘かった」
などとと、
「自分の不備」を責めるようになります。

こうした思考法を、
このコンサルタントの先生から
ちゃんと刷り込まれているので、
この先生を訴えようともしません。

まさに「プロと素人」の関係を、
巧みに駆使したワザが生かされています。

蛇に睨まれたカエルみたいなもので、
クライアントさんは、
「私が未熟でした」と
自分を卑下して

黙って泣き寝入りするのです。

このコンサルタントの方は、
ご自身が幹部を務めるこの会を、
新規顧客の開拓目的で利用しています。

ご自分のビジネスモデルに、
上手にこの組織活動を、
組み込んでいるのです。

さすがに、
プロのコンサルタントの先生ですね。

食いつきやすい餌を撒いておいて、
その餌に惹かれてきたカモを、
言葉巧みに引き入れて、
捕まえて食べる、
という一連の流れです。

プロの知識と経験をふんだんに使って、
「ひよこ」たち相手に、
自分のお金儲けに上手につなげています。

こういった状態を続けることができれば、
起業したての素人が、
まとまったお金を持つ優良顧客として、
次々に目の前にあらわれてくるのです。

このシステムが動き続けているうちは、
何羽ものネギを背負ったカモたちが、
次々に目の前に現れるワケです。

これは確かに、
素晴しいビジネスモデルです。

この会の運営を通して、
この組織での肩書きも、
個人的な信用補完につなげることができ、
オイシ過ぎて辞められないでしょう。

ただ現実は、
先ほどのような陰口を、
周囲の人たちから、
叩かれるようになっていたので、
このビジネスモデルは、
今では既にもう継続できていない
かもしれません。

 

このメルマガを
お読みになっている方の中には、
将来独立しようと、
考えている方もおられると思います。

そこで・・・、
こういったコンサルタント先生の

被害に遭わない方法をお伝えします。

 

それは、
そのコンサルタント先生に修辞した方に
直接聞いて、
実際にその成果について、
自分の目と耳で確かめてみることです。

それも複数の方々に聞いて
確認した方がいいでしょう。

何となく合う合わないというレベル
の話もあるので、
できるだけ正確な情報を集めることを
おススメします。

 

よく、
「客引きしている店には、
行ってはいけない!」

という言葉、
あなたも一度は耳にしたことがあると
思います。

良い店なら、
客引きなどしなくても、
一度来たお客さんが、
仲間を連れて来るものなのです。

コンサルタント業も同じです。

 

本当によいコンサルタントであれば、
お世話になったクライアントさんが、
必ず、
「どこが良かったか」
「自分がどう変われたか」
「何が得られたか」
ということを、
喜んであなたに伝えてくれるでしょう。

「絶対やった方がいいよ!」
と強く勧めてくれることもあるでしょう。

こういった経験者の話を聞いて、
あなたにとって、
信頼のできるコンサルタント
を選ぶことです。

また、
そのコンサルタントの先生が、
そのクライアントさんの
ためになる
フォローアップ
をきちんとしているかどうか、
ということも大切なポイントです。

通常のビジネスで考えれば、
コンサルタント側にとって、
「教えっきり」が、
一番簡単明解で、
収益につなげやすいビジネスモデルです。

これは多くの場合、

「知識や考え方を教えるだけ」

です。

初めて知ったことがたくさんあると、
それだけでクライアントさんは、
結構、
「満足感」を得られるものなのです。

受講直後に書かせた受講生による
「内容が素晴らしかった!」
「受講してみてよかった!」
が連発されている感想文、
あなたも、
目にしたことがあると思います。

そして、
実際に教わったことを、
行動して活用することができないのは、
「クライアントさん自身の責任」
という構図がウラ側にあります。

一般的にクライアントさんは、
原理原則だけいくら教わっても、
それを行動に移して、
活用することができないから、
コンサルタントに相談するのです。

私もこういった
「教えっきりコンサルタント」を
たくさん見てきました。

コンサルタント側にしてみれば、
「そんな後々のことまで、
いちいち面倒みていられるか!」
といったところでしょう。

これは、
口に出していなくても、
どういうプログラムシステムで、
クライアントさんに対応しているかが
わかれば、

そのホンネはすぐにわかります。

 

こういった部分が、
本当に残念なことではありますが、
実務経験豊かな事業者や、
経営者の方々から見たときに、
一部のコンサルタント業の方々が、

心底バカにされる理由の一つ

かもしれません。

今回は、
「ひよこ食い」に始まって、
とりとめのない話になり、
また2千字を大きく超えて、
長文になってしまいました。

今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。

 

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