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いつも私のブログをお読みいただき、どうもありがとうございます。
往来庵の菊地克仁です。
今年から我が家は3世代住宅になり、いつも孫たちの顔を見ながら過ごしています。
こうした孫たちに「いい人生」を歩ませたいと思っているのは、私だけではないと思います。
今回は、子供に何の気なしにかけている言葉が、後々恐ろしいことを招くかもしれないということについて触れてみることにしました。
例えば、小学生のお子さんが学校から帰ってきて、ランドセルを放り投げてすぐにテレビゲームを始めたとしましょう。以下はこの時、2人の母親が子供にかける言葉です。
Aさん
「宿題しないとゲームはしちゃいけないって言ってるでしょ!言うこと聞かないと、今度ディズニーランド行くとき、あなただけ連れていきませんよ!」
Bさん
「宿題すればゲームやってもいいよって決めてたよね。まず、すぐに宿題やっちゃえば!そしたらゲームしていいんだよ!」
短期的な結果だけを比べると、Aさんの子供の方が言うことを聞くと思います。なぜならディズニーランドに行けなくなる可能性があるからです。予想される苦痛が大きすぎます。
人は同じ量の「苦痛」と「快楽」があった場合、
「苦痛」を避ける行動にまず出る
という習性があると言われています。まず苦痛を避けたいのです。
ただ、いくら子供が言うことを聞くからと言って、この方法ばかりを子供に対して取っていると、やがてこの子には徐々に、
「苦痛さえ回避できればそれでいいじゃん」
という基本姿勢が徐々に刷り込まれていきます。
問題さえ回避してうまく避けられれば、それでOKという発想です。
脳の「苦痛系」と呼ばれる部位が動くと言われています。その苦痛さえクリアすればいいという姿勢です。ここでは詳しくは触れませんが、その苦痛を避けるためのホルモン物質も脳内で分泌されます。
一方、Bさんに育てられた子供はどうでしょうか?
自由にゲームをするために、先に宿題をする子供になります。つまり、問題を回避するのではなく、自分の目的に向かって行動を起こす子供になるのです。
この場合は、苦痛系ではなく、脳の「報酬系」という部位が動くと言われています。脳内で、ドーパミン(興奮効果)やセロトニン(幸福感)、オキシトシン(愛情を感じる)が分泌されます。
この子は、目的を設定し、成し遂げる喜びを知っているので、将来も自分から目的を創り出して、その目的に向かって前進する姿勢を持ち続けることでしょう。これは、
新たな世界を創り出す人に共通する姿勢
でもあります。
ここで私はどちらがいいとか悪いとかを言うつもりはありませんが、大切なことは
「どちらの生き方も選べますよ」
ということです。「親として、将来どちらの生き方を子供にして欲しいですか?させたいと思いますか?」ということです。
何げない親の言葉でも、毎日耳にして、どんどん脳内に刷り込まれていくと、知らぬ間に子供の人格に大きな影響を与えることになります。無神経に言葉を垂れ流している大人が多いように思うのは、私だけではないでしょう。
「丁寧な言葉を使いましょう!」ということではなく、「その言葉本来のパワーを知って使いましょう」とお伝えしたいと思います。今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。