往来庵の菊地克仁です。
よく自分自身や、
相手を鼓舞する目的で、
「できると思えばできるんだ！」
と連呼することを
呼びかける人がいます。
ここで、
この言葉の「前提」を
考えてみましょう。
「言葉の前提」を考える・・・とは、
この言葉は、
「どう考えている人が口にするのか？」
ということです。
答えは簡単ですね。
「できそうにないな！」
「難しくて大変そうだぞ！」
「自分には無理そうだな！」
「きっと困難なことがあるぞ！」
「想定外の問題が起こるぞ！」
と、
意識の深いところで考えている人です。
そして、
「何とかしないといけない！」
「義務感をもってしないダメだ！」
「〇〇すべきだろ！」
と考え、
行動を鼓舞しようとしている人が
吐く言葉です。
簡単な例で考えてみましょう。
例えばあなたが、
「あそこのコンビニで、
缶コーヒー買ってきてくれる？」
と頼まれたとします。
そのとき依頼した相手から、
「買えると思えば買えるから！」
と言われたら、
その瞬間あなたは、
どう感じますか？
「途中道路工事でもしてるのかな？」
「店員がスゴク感じ悪いのかな？」
「混んでいてすぐに買えないのかな？」
「現金が使えないのかな？」
「店員と日本語が通じないのかな？」
などと、
ネガティブなことが
頭をよぎると思います。
「できると思えばできるんだ！」
という言葉は、
内心、
「何かネガティブなことがあるぞ！」
「大変な困難が待ち構えているぞ！」
「そう簡単には行かないぞ！」
ということを前提にした言葉なのです。
それが、
この言葉を使っている人の「思考」です。
あの有名なナポレオン・ヒルの
「思考は現実化する」
という言葉、
あなたもご存知だと思います。
この思考とは、言葉の「前提」のこと
です。
この種の言葉を使っている人は、
こうした深いところにある意識に
気がついていないかもしれません。
でも、
その「言葉の前提＝思考」が、
現実を引き寄せる
のです。
だから、
こうした言葉を連呼する人は、
いつも困難にぶつかって、
結構苦労していると思います。
その意味では、
本当に「思考が現実化」
しています。
ものごとを始める前に、
なぜ、
こんな言葉をかけて、
あえてネガティブなことを
連想させ、
そんな現実を引き寄せる必要が、
あるのでしょうか？
これは自分に対しても同じです。
こんな言葉を自分に言う理由は、
「この言葉は、
自分を鼓舞するよい言葉だ！」
と信じているから
かもしれません。
現実には、
こうした言葉は、
自分も含め、
この言葉が頭に入ったときに、
「余計な緊張感」を生み出し、
「柔軟な思考を阻害」する可能性が
あります。
「言葉の前提」には・・・
「その言葉は、
どう考えている人が、
口にするのだろう？」
と単純に考えることで、
簡単に気がつきます。
ここで、
間違えていけないのは、
「前向きな言葉ならいい！」
「ポジティブな言葉ならいい！」
などと考えることです。
いつ頃から
「ポジティブな言葉を口にすれば、
それはいいことだ！」
という発想が生まれたのか
私は知りませんが、
その言葉を口から出すときの
「言葉の前提」（＝思考）を
考えることの方が、
よほど大切なことなのです。
その「前提」に「現実」が引っ張られる
からです。
卑近な例として、
「幸せになりたい！」
と言えば、
「今の私は幸せじゃない！」
「私は不幸だ！」
「今の私に満足していない！」
と考えている証拠です。
深いところで、
そう考える人が口にする言葉です。
今のまま、
その不幸な状態が続けば、
これからもず～と
「私、幸せになりたい！」
と言い続けることが
できるようになります。
本当に皮肉な話ですが、
これは、
「言葉の前提」が、現実を引き寄せる典型的な事例
です。
そう考えると、
言葉は本当に怖い
と思います。
「私、
幸せになりたいんですけど…、
じゃあ、
なんて言えばいいんですか？」
なんて言う声が、
聞こえてきそうです。
ここまでお読みいただいたあなたに、
出し惜しみはしません。
ご安心ください。
答えは・・・、
「私はもっと幸せになる！」
でいいのです。
この「言葉の前提」を
考えてみてください。
「今の私は幸せ！」ですよね。
だから、
益々幸せを引き寄せるようになります。
「そんなこと言ったって、
現実として、
私はひとっつも幸せじゃないもん！」
という方、
そういう深いところにある気持ちが、
益々不幸を呼び寄せている！
ということに気がついてください。
この話題は、
ここで詳しく触れ始めると、
これだけで、
数千字を超えてしまうので、
ここでは、
「結果」だけをお伝えして、
しくみと構造については、
またの機会にしたいと思います。
どんな言葉を使えば、
「人生の豊かさ」につながるのか、
そんな具体的な効果を
速攻で生む言葉は、
実はたくさんあります。
そんなことを、
私のセミナーなどでも、
よくお伝えしています。
「精神面」から変えていくのは
根性論や気合を使って、
苦痛感を伴うことが多いのですが、
使う「言葉」を変えて思考を変えていくという方法は、とても精神的にラクな方法です。
私は自分を変えるなら、
ラクな方法に越したことはないと
思っています。
今回も最後まで
私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございました。
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- 「潜在意識については知っているけど、使えない！」
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