往来庵の菊地克仁です。
いつも私のメルマガをお読みいただき、
どうもありがとうございます。
巷では、
何でもかんでも
AIの話題をよく耳にしますが、
今回は、
「AIにできること」ではなく、
「AIにできないこと」について、
触れることにしました。
1.潜在意識
例えば、
AIの代表的なチャットGTPで
考えてみます。
様々な分野、
多種多様な質問に素早く答え、
理想的な回答を、
瞬時に提示してくれるように見えます。
過去の文献や膨大な資料を基に、
とても理論的に述べてくれています。
これは、
我々で言えば、
過去の経験や知識の集積から
答えを導き出す「顕在意識」を
使う方法です。
この集積されたデータ量と
スピードが、
人間とAIでは、
全然違うことは明らかです。
でもこの話題は、
先ほども触れた、
我々の
「顕在意識」の世界なのです。
もっと簡単に言えば、
「理屈や理論的整合性を
追求して回答を出す世界」です。
現在でも、
いわゆる「頭のいい人」が
得意な世界だと思います。
我々の中には、
もう一つの意識があります。
それが「潜在意識」です。
これは、
我々人類が培ってきた「集合的無意識」
の世界に、
アクセスする能力でもあります。
「集合的無意識」とは、
カール・グスタフ・ユングが
提唱した考え方ですが、
ここでは詳しい説明は省きます。
潜在意識とは、
簡単に言えば、
我々の、
「モチベーション」を生む「源泉」
でもあります。
理屈には合わないことが
わかっていても、
「やてみたい!」と思うこと、
あなたにもありませんか?
この潜在意識の世界については、
行動にあらわれるその現象面だけを
とらえて、
AIの世界でも、
理論的に述べることは可能でしょう。
どなたかが述べたことを、
つまり、
「世の中に出回っている情報」を、
瞬時にうまくまとめることが
AIの得意ワザだからです。
でもこの「潜在意識」は、
残念ながら本来、
AIには存在していません。
だから、
その本当の価値も
AIにわかる筈はないのです。
とらえた現象面を、
理論的に伝えるだけです。
「モチベーション」が
内から湧き出たことのない人
(そんな人はいません)が、
「モチベーション」について
語るようなものです。
恋愛感情のない人が、
恋愛小説を書くようなものです。
あるいは、
「きみは一体どうしたいの?」
という質問に対する答えも
同じことでしょう。
モチベーションが、
自分の行動の原動力になることを
もともと理解できないAIには、
この答えを出すことは、
できないでしょう。
どなたかの過去の言動や
著作を集めて、
上手に表現して伝えるだけです。
2.コミュニケーション
2つ目のAIの限界は、
コミュニケーション能力です。
コミュニケーションには、
求められる能力が、
大きく分けて2つあると思います。
ひとつは、
AIの得意とする「論理的な思考」
を持つことです。
「説得力を持つ」という意味で、
とても大切な部分です。
ふたつ目は、
聞き手の「感情」に訴える能力です。
この能力は、
人の意思決定に大きな影響力を
持つように感じます。
このふたつの能力の重要性は、
様々なコミュニケーションを、
数多く経験されている方には、
すぐにわかると思います。
「誰が言ったのか?」
ということによって、
言われた方の
とらえ方が違うことなど、
よくあることです。
「理論性」と同じくらい、
我々は、
「アナログ」な面に
影響されています。
そうした我々が、
このように
本来持っている姿勢について、
「良いの悪いの」と言っても、
何も始まりません。
これが、
「人間らしい部分」です。
論理性と共に、
このアナログ部分も
同時に持ち合わせているのが、
我々人間です。
ここまで、
AIではカバーできない世界について、
「潜在意識」と「感情」という
2点ほど上げましたが、
ここにはある共通点があります。
それは何だと思いますか?
言葉の存在
・・・それは「言葉」なのです。
もっとはっきり言えば、
「言葉の前提」を知ることなのです。
AIは、
「言葉の前提」といったことを、
これからも理解することは
ないでしょう。
我々が、
この「言葉の前提」を知ると、
コミュニケーションが円滑化します。
「言葉の前提」について、
わかりやすい例を
ひとつあげましょう。
「私、ガンバリます!」
という言葉の「前提」とは、
あなたは一体何だと思いますか?
それは、
「本当はやりたくない!」
「義務感からしないといけない!」
「周りの期待に応えないとダメだ!」
というときに使う言葉なのです。
反対に、
趣味や好きなことに没頭するとき、
あなたはこの言葉、
使わないでしょう?
これが、
「言葉の前提」を知る、
ということです。
この「言葉の前提」を知る人は、
こうした言葉を聞いたときに、
「その気持ちは嬉しいねぇ、
ところでどの辺が大変そうなの?」
と聞くでしょう。
たったこれだけの「言葉」で、
このふたりの間に、
より良い人間関係が生まれることが
わかると思います。
実に「アナログ」の世界そのものです。
「言葉の前提」がわかると、
相手の気持ちを察することが、
できるようになります。
相手が意識すらしていない、
深いところにある意識(潜在意識)が、
その言葉からわかることもあります。
何気なく使う「言葉」だからこそ、
「言葉」と「潜在意識」は、
表裏一体の関係と考えられています。
AIでは、
「理論的な言葉遣い」が
重視されると思いますが、
我々人間同士では、
それと同じくらい、
「感情」が大切なのです。
もっと言えば、
「潜在意識」の存在です。
こういった話題は、
私のメルマガ等で、
軽く触れるものではないかも
しれませんが、
気になったので
今回は書いてしまいました。
最後に・・・
AIを日本語読みすると、
「あい(愛)」ですね。
これも、
「アナログそのもの」の世界です。
ここまで書いて、
2,300字を超えていることに
気がつきました。
今回も私のメルマガを、
最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました。
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