個人特性

「頭が強い」と「頭がいい」は何が違うのか?

往来庵の菊地克仁です。誰にでもある潜在能力の引き出し方をお伝えしています。

いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。

「年間で、私は一度も風邪をひきませんよ。」という方を、私たちは「体が強い人」と言います。一方で、名門一流大学を入学または卒業された方のことを、私たちは「頭がいい人」と言います。なぜ、身体と同様に「頭が強い人」と言わないのでしょうか?

今回の話題は、私が36歳で信託銀行に中途入社したとき、上司から言われた言葉が元になっています。

初めての金融機関に中途入社した後で、私はやたらと周りに高学歴の方々がたくさんいることに気がつきました。東大、京大、一橋大、地方の国立大、早稲田、慶応、全国の一流私大は当たり前なのです。当時の銀行は、一流大学卒のトップエリートと言われた人たちの希望就職先として、最も人気のあった業界のひとつでした。

ゼネコンの建築技術者として、直前まで外国の建設現場で働いていた私にとっては、そんなことすらも、全然知るところではありませんでした。

上司も部下も、多くの社員がこうした高学歴の方々ばかりだったことを知り、つい驚いて「みなさん、スッゴイ学歴で、頭のいい人ばっかりなんですね!」とそのときの上司に話しました。

それを聞いた私の上司の言葉が、次の一言でした。

「菊地、一流大学卒の奴らっていうのはな、単に『頭が強い』ってことだけだよ!」

彼も一流大学の出身でしたが、この言葉はその後の私の人生に、大きな影響を与えるものになりました。

つまり、確かに「頭が強い」から試験を勝ち抜いて一流大学に入れたということで、「体が強い」と同じように、それはその人の単なる特徴でしかない、という意味でした。

「そんなことで、変な劣等感は持つなよ!」

とまで言われました。

その後、取引先企業の役員の方から、稲盛和夫氏の「仕事の結果を生み出す3つの要素」について、教わる機会がありました。

皆様も既にご存知だと思いますが、あの有名な言葉、

「熱意×能力×考え方」=「仕事の結果」

という法則です。足し算ではなく、掛け算であることがミソなのです。

「熱意」と「能力」は0~100まであるが、考え方はー100~+100まである、というものです。つまり、どんなに「熱意」と「能力」が高くても、「考え方」がマイナスだったら、生まれてくる結果もマイナスになる、というものです。

特に能力が高ければ高いほど、生まれてくる結果も大きなマイナス値となるのです。詐欺師などが典型ですね。

「頭が強い」とは、この「能力」の一部分を指しているだけだったのです。

「頭の強さ」は、「熱意」や「考え方」とはほぼ無関係のものです。世の中には、「頭が良いだけじゃね・・・しょうがないよね!」などと残念なことを言われてしまう人もいますが、そういう人は、この3つの要素のバランスの調和がとれていないのかもしれません。

第一、頭がいいだけでは、社会の中で人望を勝ち得ることはできないことは、誰でも経験的に知っていることです。

日本も今から40~50年前は、

高学歴者(一流大卒)は、人格的にも人間的にも優れている筈だ。」

と信じられていた時代があったように思います。「頭が強ければ、人生の勝ち組にいる!」といったところでしょう。就職した後の出世のスピードなども、彼らとそれ以外の人たちとの間には、歴然とした差があった時代です。

今にして思えば、本当に変な価値観を大切にしていた時代だったと思います。ただ、世界の中には、いまだに学歴偏重主義の国もあります。きっと当時の日本と同様の考え方をしていると思います。日本も「何十年かの間、疑わずにそうした発展途上段階を過ぎてきたからこそ、わかったことがある」ということだと思います。

私も今までの社会人生活を通して、

「頭が強い」と「頭がいい」は、似て非なるもの

だと痛感しています。そんなことをサラッと教えてくれた当時の「本当に頭のいい上司」には心から感謝しています。

今回も最後まで私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございました。

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