生き方

震度5の地震報道から感じたこと

往来庵の菊地克仁です。

いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。

先般、東京が震度5の地震に見舞われ、鉄道が全面ストップして帰宅困難な状況に置かれ、必死になってご帰宅された方もたくさんおられたと思います。私の知り合いも、帰宅が早朝になり、2時間しか眠れなかったそうです。またつい先日も、山梨と関西で震度5の地震がありました。

確かに不安が募ったり、交通事情等、大変な状況になったことは事実です。が、大変だったことに焦点を当てるのではなく、

「これって、何のために起きたんだろう?」

と視点を変えると、いろいろなものが見えてくるように思います。

・大地震のことなんて、もうすっかり忘れて油断していた。

・再度、危機意識を持つキッカケになった。

・備蓄した水や食料を新しく替える必要性に気づいた。

・被災したらどうするか、家族で話し合う機会になった。

・避難場所を改めて確認することができた。

・次に来る大地震への予行演習になった。

・改めて貴重品の整理や管理について考えた。

等々、「意味のあることだった」ととらえる視点を持った方々も、たくさんおいでになったのではないかと思います。

これが「同じできごとでも、視点を変えて見ると、見える景色が変わる」ということだと思います。

マスコミ、特にテレビが報道していることは、確かに事実の一面を伝えていると思います。ただそれに加えて、そこにテレビ局自身の解釈や誘導を加えて、偏った報道をしている姿勢を感じることがあります。

残念ですが・・・

「不幸な話題や迷惑な話題、不安を感じる話題、大歓迎!!」

といった姿勢を感じることもあります。

「若者には既にテレビ離れが定着している」という説もありますが、私は逆に、それは実にもったいないことだと思っています。

なぜなら「テレビが報道する内容」を知ることで、「本当は違う視点が隠されている」というヒントを、テレビは逆に私たちに与えてくれている、という視点で見たらどうでしょう。だから、私はテレビの活用法はまだまだあると思っています。

特に「真実らしく伝えているけど、それは何のためだろう?」と考えてみる必要性についても、テレビは我々に与えてくれていると思います。

例えば、「Aという国の悪口を平気で言うのに、もっとひどい状況のBという国の悪口を言わないのは、なぜだろう?」などということも同じです。それぞれのテレビ局の事情があり、理由があるからそうしているのでしょう。真実を伝えることよりも、もっと大切にしていることがあるのかもしれませんね。

「絵はウソが描けるが、写真はそのままを描写している」という信じ込みが前提にあるから、「写真は人をダマすことができる」ということと、似ているかもしれません。

このメルマガでは、今後も政治色のある話題やコメントには一切触れませんが、今後のテレビ報道を観るたびに、とても興味深くいろいろな活用方法があると思っています。「ただツマラナイ番組が多い」などと不平や不満を言う前に、とらえ方次第で、テレビはもっともっとオモシロく有効に使えるかもしれない、と感じます。

「何のためにこのテレビ局はこういう姿勢で報道するのだろう?」と考え、いろいろな視点で観ることは、とても楽しいことだと思います。これは決してテレビを批判しているのではなく、それぞれの立場を見抜くことにつながる素晴らしいチャンスだと思っています。

今回も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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