往来庵の菊地克仁です。いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。
先日、あるセミナーでの集まりがあり、その後、会食を兼ねた着席型のパーティになりました。私のテーブルは3人でした。いろいろな話題に花を咲かせて、美味しい食事をいただきながら楽しい時間を過ごしていました。
そこに、ある男性が我々の会話に割り込む形であらわれ、私の右隣に座っている女性にいきなり名刺を差し出しました。そして、我々の方には見向きもせず、彼女に対して大きな声で、自分がどれだけいろいろな有名人や実業家を知っているか、という自慢話を始めました。彼女が何かを話すたびに、
「その方、私の知り合いです。よく知っていますよ!」
といった具合です。彼はちょっとした著名人なら、誰でもよく知っているような口調でした。
それまで一つのテーブルで談笑していた私と私の左隣の方には、彼は全然興味がなかったようで、まったくの無視です。彼はその女性と、どうしてもお近づきになりたかったようでした。彼女と無事名刺交換も済み、彼の話が一段落した後、さすがに抜け目なく笑顔のツーショット写真なども撮っていました。
これで彼女も自動的に、
「彼の親しい知り合いのひとり」
ということになったのでしょう。一度名刺交換をしてツーショット撮ったら、次からは「よく知っている人」にしてしまう人、ときどきいますけどね。
私と左側の方とは食事をしながら会話をしていましたが、いよいよ彼らの話が終ったとき、彼は我々に会釈すらすることもなく、自分のいたテーブルの方に向かって平然とその場を立ち去って行きました。ひとまずは「当初の自分の目的達成!」といったところでしょう。
この様子を間近で静観することのできた私にとって、彼の行動は、
「この人の人脈づくりって、一体何なんだろう?」
と考えさせてくれました。もしもこの右側の女性も、私たちと同じ感覚で彼を見ていたとしたら、彼の今回の行為は、今後の発展的な人間関係を構築させることになならないでしょう。
「人脈の可能性を広げたつもりが、逆に狭めていることに、なぜ気がつかないのかなぁ?」と可哀そうな気持ちにもなりました。見るからに、本人はとにかく一生懸命なのです。だから、その行動そのものがとても滑稽に見えてしまいました。
結構年配の方だったので、今までも同じようにやっているのでしょう。ガツガツした彼の姿勢を見て「ご苦労様でした!」と、ご自分の席に戻る後ろ姿の肩を、優しく叩いてあげたくなりました。
何ごとでも同じことが言えるかもしれませんが、競馬馬のように、左右が見えないように目隠しをして疾走することが大切な場面もあります。が、そのときに周りへの気配りは全然いらないかというと、それは少し違うなと、鮮やかに実体感させてくれる出来事でした。
こうしたことは、他人ごとではなく、私も何かに夢中になってしまうと、つい陥ってしまうワナかもしれません。私の目の前で、彼は身をもって「こうならないように注意しろよ!」と私に教えてくれた出来事でした。
今回も、最後までおよみいただき、どうもありがとうございました。
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