潜在能力

大人と子供の間で起こった興味深い関係(マイナス効果)

いつも私のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございます。往来庵の菊地克仁です。誰のでもある「潜在能力」の引き出し方を、お伝えしています。

今回は、前回とは反対に、潜在意識が引き起こす、大人と子供の間で起こるマイナス効果についてお伝えします。

私のセミナー受講生の親御さんから、ときどきお子様の不登校のご相談を受けることがあります。まだ5~6件の実績しかありませんが、私は親御さんのある「共通すること」に気がつきました。

前回の続きになりますが、今回はこうした話題に触れることにしました。

まだ事例も少ないので、「そんな考え方もあるかなぁ…」ぐらいで留めておいていただければいいと思います。私のところでお伝えしている潜在能力の内容と少しダブるところもあります。

なお結果として、ご相談された全員のお子さんが不登校をやめ、通学を始めるキッカケになったことは事実なので、どこかに参考になることがあれば嬉しく思います。

多くの親御さんは、次のようなお話から始まることが多いように思います。

「実はウチの子、学校休みがちだったんですけど、遂に行くのやめちゃって・・・今、不登校状態なんです。このままだったら、もう学校に二度と行かないんじゃないか、なんていう不安もあって、本当に困った子だなぁ~と悩んでいます。」

この親御さんは既に、ある「前提」をもってお子さんを見ていることがわかります。それは前回の話にあった、心理学者たちの言葉を信じた教師が生徒たちにいだいた思考と真反対のものです。

一言で言えば、

「ウチの子は他の子と違って、困った子だ。」

「他の子より劣っているから、学校に行きたがらないのでは?」

「このまま、学校に行かない子になったらどうしよう・・・?」

ということです。

親御さんは我が子を「劣等意識」で見ているのです。口には出さずとも「困った子だ」「ダメな子だ」「どうしよう?」と考えています。親の「深いところにあるこうした意識」を察した子供は、その親御さんの意を満たすように、自ら行動しているのかもしれない、ということに気がつく必要があります。

私はこうした親御さんには、いつも次のようなお話をします。

先生や大人のしていることの矛盾点を見抜き、それをわからずに盲目的に従ってしている友達を見たとき、「おかしいだろ、お前らバカじゃないのか!」と考える子がいたとしましょう。

でも言葉に出して伝える表現力がまだ未熟なため、親や大人たちに、そう考える理由についてはうまく説明ができません。

「言ったところで、どうせわかりゃしないよ」という気持ちも重なって、自分と考えの違う仲間のいる学校なんかに行きたくなくなります。「そんなところに行ったって、どうせしょうがないじゃないか!」といったところでしょう。

そこで質問です。この子は周りの子と比べて「本当に劣っているのでしょうか?」それとも「感性的に優れているのでしょうか?」

この子は、鋭い観察眼をもって、大人の世界の「矛盾」や「ウソ」を既に鋭く見抜いている可能性があります。残念ながら、子供なので表現力が追いつかず、他者に説得力のある言い方ができないだけです。その結果として、周りを避けるようになっているのです。

・・・もしそうだとすれば、親御さんがご自分の子供を見る姿勢の根底部分が、大きく間違っていることがわかります。

その子は逆に、

他の子には無い「優れた感性」を持っている可能性が高い

のです。少し乱暴な言い方になりますが、もしもあなたが、いきなり精神病院に入れられたら、周りの患者さんと話をしたいとは思わないでしょう。それと同じです。「どうせ言ってもわからない!」と思ったら、誰とも話などしたくなくなります。

そこで、お子さんが不登校になる前の様子を思い出してみてください。(なお、学校でのいじめに原因がある場合は、今回は対象外です。)

「少しでもこうした優れた感性や言動に気づいて、もしも納得するところがあれば、今からそういった目でお子さんを見てください。」

と、いつもお願いをしています。

ここで最も気をつけなければいかいないことがあります。前回の話と同じです。学者たちが教師に忠告した内容です。「あなたには優秀なところがあると聞いたから、これからあなたをそういう目で見るね。私のその期待を裏切らないでね!」などと、子供に対して口に出す必要などまったくないということです。むしろこれば逆効果になります。子供に正面から余計なプレッシャーをかけるだけで、望む解決からは遠ざかります。

親御さんは、

「そうか!この子は他の子と違って、優れた感性を持っているんだ!」

といつも考えているだけでいいのです。意識的にお子様への言動や態度を変えないように、いつもお願いしています。

子供は、「深いところのある意識レベル」で

「親の期待に応えたい」と思っています。

だから親が、「ウチの子は学校にも行かずダメな子だ!困った子だ!」と考えていれば、その「親の期待」に応えて、もっともっと「ダメな子」「困らせる子」になろうとします。これは深いところにある意識なので、子供自身も感じていないことかもしれません。

最後に、こういった親子の関係について、昔から言い伝えられている非常に的を射た表現があります。あなたもよくご存知の言葉です。

「子は、親の背中を見て育つ」

これは親が口を酸っぱくして面と向かって何かを子供に伝え、説得されて「子は親の『顔』を見て育つ」とは言わない、ということがミソです。

これは、親が我が子のことを心の底でどう考え、自分がどれだけお手本となっているかを問うものです。実に簡単なことです。例えば、親が「本を読め」といくら子供に言っても、日頃から親自身が本を読んでいなければ、子供が進んで本を読むことはないでしょう。

ここで触れた、「深いところにある意識」について、前回と今回の内容を読み比べていただけるといいと思います。今回は2,400字を超える長文になってしましました。

今回も、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

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